演算子とは
古くからプログラミングには必ず演算子が登場します。PHPのプログラミングでも演算子を使用します。
演算子とは、値や変数や文字列に対し何らかの操作を行う際の命令のことであり、基本的な演算子には、以下の種類があります。
- 算術演算子
- 比較演算子
- 代入演算子
- 論理演算子
それでは各演算子についてみていきましょう。
算術演算子
算術演算子とは、最も基本的で簡単な足し算や引き算、掛け算、割り算を行う演算子です。PHPでは、足し算を用いて文字列の連結にも使用しています。
演算子 | 意味 | 補足 |
---|---|---|
+ | 加算 | 値の足し算を行います。 |
– | 減算 | 値の引き算を行います。 |
* | 乗算 | 値の掛け算を行います。 |
/ | 乗算 | 値の割り算を行います。 |
% | 剰余 | 値を割った余りを求めます。 |
それでは使用例を見ていきましょう。
<?php $test = 8 + 4; //変数には、値12 が代入されます。 $test = 8 - 4; //変数には、値2 が代入されます。 $test = 8 * 4; //変数には、値32 が代入されます。 $test = 8 / 4; //変数には、値2 が代入されます。 $test = 8 % 4; //変数には、値0 が代入されます。 ?
このように算術演算子では、算数と同じような基本的な計算を行います。
比較演算子
比較演算子では値を比較し、条件にマッチすれば true を、条件が成立しない場合には、 false を返します。比較演算子ではその比較条件を指定します。
演算子 | 意味 |
---|---|
== | 等しい |
< | 小さい |
> | 大きい |
<= | 小さい(同じ場合も含む) |
>= | 大きい(同じ場合も含む) |
!= | 等しくない |
<> | 等しくない |
それでは使用例を見てみましょう。
<?php $hour = date("h"); if ( $hour > 17 ) { echo "こんばんわ!!"; } ?>
上記の例では、date関数を使用し、今の時間と値17を比較しています。この場合、17よりも大きくなる18時に『こんばんわ!!』を出力します。このように比較演算子は、if文などの比較の場面で頻繁に使用されます。
代入演算子
代入演算子は、主に代入に使用される演算子です。
演算子 | 意味 |
---|---|
= | 代入 |
+= | 加算代入 |
= | 連結代入 |
++ | 加算代入 |
— | 減算代入 |
それでは使用例を一つ見ていきましょう。
<?php $x = 15; $x += 5; ?>
上記では、変数 $xに値15を代入し、その後に値5を加算代入しています。このため変数 $xの値は、20となります。このように代入演算子では代入方法を指定します。
論理演算子
二つの式の間に記述し、左右の式が成り立つかどうかを調べ、 結果に応じて「真」または「偽」をかえします。
演算子 | 意味 |
---|---|
and | 両方が成り立つ場合に真になる。 |
or | 一方または両方が成り立つ場合に真になる。 |
xor | 一方が成り立つ場合に真になる。 |
! | 成り立たない場合に真になる。 |
それでは使用例を見ていきましょう。
<?php $x = 1; $y = 2; if ( $x != $y ) { echo "真です"; } ?>
上記では、論理演算子 ! の使用例を記載いたしました。この場合、変数 $x と変数 $y の値が異なっていますので真となります。
[対象]
PHP 5.x